ロスカットラインと利回りでしょう。
リーマンショックに耐えられる余裕で、
どれだけの利回りが確保できるのか考えてみました。
SBI証券のFXの現在の必要保証金とスワップポイントを基準に計算してみます。
最安値の値はあまり厳密に精査したものではないです。
豪ドル円なら年利約5%でもリーマンショックを耐えられる
高スワップ通貨の中でもメジャーな存在である豪ドルからやってみます。
豪ドルは2008年には55.02円まで下がっているようです。
基準レート 88.908 取引保証金35,564 ロスカット率30% スワップポイント52
リーマンショック時最安値54.92
(実質保証金-必要保証金×ロスカット率)÷通貨数=耐えられる下落の幅なので、
実質保証金がいくらになるように金を入れれば、
リーマンショックに耐えられるか計算するのは容易です。
38万円の実質保証金にしておけば、
リーマンショック時の最安値から5%下落しても耐えることが出来ます。
その場合の利回りは、52×365÷380000×100=約4.99%となります。
税引で3.97%です。そこそこ良い数字に見えますね。
値動きが全く無い前提で計算していますが、
それはロスカットさえ避けられれば、
値が戻るまでいつまでも待っていられるからです。
そのうち戻ってきたときに利確すれば、スワップ分の利回りを得られます。
当然、値動きからの利益を狙うことも出来ますが、
値動きからの利益がゼロでもそこそこ魅力的な利回りが得られると言えそうです。
また、政策金利の変更からスワップポイントが落ちる可能性もありますが、
現状でも低めの金利なので、急激に落ちることは考えにくいのではないでしょうか。
NZドル・トルコリラ・南アフリカランドのリーマン耐え利回りは?
面白いので他の通貨でも計算してみます。
NZドル円の場合
基準レート80.251 取引保証金32,101 スワップポイント57
リーマンショック時の最安値44.184 リーマンショック5%下落耐え税引利回り4.19%
トルコリラ円の場合
基準レート41.979 取引保証金41,979 スワップポイント115
トルコリラの場合、リーマンショック時よりそれ以降のほうが安くなっているため、
リーマンショックを基準にしても意味がありません。
南アフリカランド円の場合
基準レート8.521 取引保証金34,084 スワップポイント120
リーマンショック時の最安値7.68 リーマンショック5%下落耐え税引利回り33.21%
ドルストレートのリーマン耐え利回りも計算してみる
豪ドル米ドルの場合
基準レート0.7194 取引保証金35,344 スワップポイント47 ドル円レート122.82
リーマンショック時の最安値0.61842 リーマンショック5%下落耐え税引き年利4.70%
かなり魅力的な利回りですね。スワップポイント自体は豪ドル円より安いですが、
豪ドル米ドルのほうがお買い得な値段に落ちている分、
利回りが高く期待できるようです。
NZドル米ドルの場合(SBI証券にはないペアなのでYJFXで考えてみます)
基準レート0.65346 取引証拠金33000 スワップポイント52 ロスカット20%
リーマンショック時の最安値0.4884 リーマンショック5%下落耐え税引き年利6.29%
NZドルのほうが豪ドルより安いので利回りが良くなっているようです。
リーマンショックなんてどうでもいいイベントに見える通貨もある
ここまで、リーマンショックを基準に考えていたのですが、
長期のチャートを見るとリーマンショックなんかどうでもいい値動きに過ぎない通貨もあります。
つまり、長期的に見るとリーマンショック程度の値動きなど日常茶飯事という通貨です。
例えば、トルコリラ円なんか2015年11月現在のレートがリーマンショック時より低いです。
つまり、トルコリラ円のチャートにおいて、
リーマンショックは基準に出来る暴落ではないと言えるでしょう。
ここからどこまで落ちていくのか過去の値動きから予想できません。
10円まで落ちても耐えられる余裕でも税引利回り9%は確保できるのですが、
あまり大きい下落があると、
待ってればそのうち戻ってくるという予想が通用しにくいのが難点ですね。
南アフリカランドも同様です。
南アフリカランドの場合は、
2015年11月現在のレートはリーマンショック時より上ですが、
長期のチャートを見ると、ガクンガクンと下がり続ける形になっています。
1995年には30円近く、
2005年にも20円近くの価値があった南アフリカランドですが、
近年では10~8円程度に落ち着いているように見えます。
しかし過去と同じようにガクンと落ちて、
5円程度で落ち着くことになっても誰も驚かないでしょう。
落ちるだけ落ちて戻らないというチャートの形は不気味です。
5円まで落ちても耐えられる余裕にしても税引利回りが9%超えなのですが、
南アフリカランドでは待ってればまた上がってくるという期待はしにくい気がします。
豪ドル米ドルや、NZドル米ドルも、
過去にはリーマンショック時よりさらに下落しています。
2001年ころには
豪ドル米ドルは0.47750、NZドル米ドルは0.38970を記録しているようです。
2001年の値からさらに5%耐えられる余裕にすると、
豪ドル米ドルの税引利回りは3.37%、NZドル米ドルの税引利回りは4.25%
NZドル米ドルの税引利回りは中々魅力的な数字ですね。
豪ドル円なんかは1990年から2015年までの25年間、
60~110円程度でジグザグ動いてくれているので、
ある意味気楽と言えるかもしれません。
豪ドル円やNZドル円だと2001年あたりでもリーマンショック時と変わらないですね。
それだけリーマンショック時の円高の度合いが強烈だったということでしょうか。
未来も過去と同じ動きをする保証はないのですが、
過去からして明らかに危険な通貨よりはマシであるように思われます。
仮に今年から2040年までの動きが過去の25年間と同じようなものだとすれば、
豪ドル50円に耐えられる程度の余裕で運用できます。
豪ドル50円に耐えられる余裕で現在のスワップ水準で運用すると、
税引利回りは3.77%です。
毎月14万円積み立てて複利も活用できれば、25年で7039万円ほど貯まります。
22から40になるまでの18年間でも4370万円程度までは貯められる計算です。
3000万円分だけを3.77%で運用しても年間113万円ほどの利益が得られるので、
セミリタイアの支えに出来る程度の助けにはなるでしょう。
リスクに対してそこそこ魅力的な利回りに思われるのですが、
実際にどの程度のリスクがあるのか、
リスクに対してどれだけの利回りなら適正なのか?
それらを判断するのは難しいです。
β値がどうこうとか、そういうことを少しずつ勉強していく必要があるかもしれません。
国債、社債、インデックスファンドなどの利回りと比較するのは簡単ですが。
例えば、ソフトバンクの7年の社債で2%程度らしいですね。
それにしても日本のインデックスファンドの長期の利回りって、
簡単に知ることが出来ないようになっているように思われます。(私が馬鹿なだけでしょうか?)
リーマンショック後の騰落率だけ見せられても判断し難いのですが。
何故インデックスファンドが初心者向き扱いされてるのか不思議です。
指標に連動しているとしても、
その指標の動きを理解している必要があるでしょうし、
そうなると、REITやら新興国債権やら投資対象を増やしていくと、
自分なりの分析をするのも相当大変なことであるように思われます。
過去10年のチャートが簡単に見られるようになって欲しいものです。
その点、為替の動きなんかは私のような素人でも、
簡単に過去15年程度の動きを大体知ることが出来るのは素晴らしいです。
色々計算してみるのは面白かったですが、
現在保有しているトルコリラ円のポジのリスクを改めて実感しました。
よく考えたら南アフリカランドのようにガンガン落ちていく可能性もありそうです。
人口が増えていくから経済が発展してリラも高くなるという期待が持てれば、
気楽なのかもしれませんが、
南アフリカランドも人口が増えつつ下落しているので気休めになりません。
豪ドル円とNZドル米ドルで堅実(?)な利回りを狙っていくのが無難な気もしてきました。
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